那覇市安謝にある、私たちの安謝保育所は、
那覇市初の「指定管理」方式による保育園ですが、
「指定管理」の非継続的な運営方式が、
福祉事業には、諸々の弊害があるとの見方から、
平成25年4月、施設の無償貸与方式で民営化を実施することが決まりました。
現在の「公設民営」の状態から「民設民営」に移管するにあたり、
その運営法人をどうするのかという選択が現在、
我々保護者と通園する児童に大きな問題としてのしかかってきております。
■「市の意向」としては、
希望事業者に対し公平になるように、公募・選定をする。
として動いておりますが、
■現在の利用者である「保護者と通園する児童の意向」としては、
現在の安謝保育所の先生方(郵住協福祉会)に、
引き続き大切な子供たちを見て欲しいと願っております。
保護者会としましても、市が対象となる事業団体に公平に、
安謝保育所という箱の運営機会を与える。という考えを持っている事を知っております。
結構大きな施設を無償貸与という話ですから、欲しがる事業者もあることでしょう。
しかしながら、「保護者と通園する児童たち」からみますと、
・親兄弟の次に接触の大きい先生たちの総入れ替え。
・あちらこちら探してやっと見つけた理想の園の法人変更。
から想定できるリスクは、子供を預ける立場としてはなかなか受け入れがたい問題です。
先生の入れ替えにより、登園拒否児がでたなどの話を聞くと、
なおさらその拒否感は強くなります。
市当局しても、そういった保護者の悲鳴を受け入れ、
・夜間保育、休日保育など現状サービスの維持継続。
・こまめな保護者への説明会の開催。
・法人移行時、業務引継の慎重な対応と充分な期間の設定。
など子供に対する配慮を織り込んでいただいておりますが、根本的な不安の解消とはならず、
・なぜ自分の子がこういったこういったリスクを負わなければならないのか?
という、声は状況が明らかになるにつれ広がりつつあります。
過剰な反応に聞こえるかもしれませんが、
子を持つ親なら当然の感情です。
こういった状況の中、我々保護者会としましては、
郵住協福祉会が継続事業者となれるよう、できる限りの応援をしていこうと考えております。
なんども「ありがとうございます」という言葉を重ねた先生方に、
今後も大切な子供を見ていただける事を祈りつつ…。
2011/07/11 記
安謝保育所 保護者会会長 大蔵貢
[参照] 指定管理者制度 出典:ウィキペディア