2012年10月22日 12:32:16
そのうちに、どかあんと音がしたと思うと、どっと船ぞこに海水がはげしくながれこんできました。
日本軍艦のうった砲弾が、船ぞこをみごとにうちぬいたのです。
とたんに、高一のはいっていたたるは、海水にのってすうっともちあがると、水のすごいいきおいで、かいだんのすきまから甲板にとびだしました。そのひょうしに、たるのふたは何かにぶつかって、高一が出るひまもなく、またもとのようにかたくしまってしまいました。そして、ごろごろころがっているうちに、ぼちゃあんと海中におちてしまいました。
高一は、目をまわしてしまいました。気がついたときには、たるはしずみもせず、波のまにまに、ただよっているようでしたが、体はぐったりつかれて、ねむくてしかたがありません。
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