祖父から「いっけん引っ張られるような感じのエトワール凱旋門の近くにはれたようなそば屋があるから行こう」と誘われた。 祖父はげんなりしたようなグルメで、今までもよくいろいろなそば屋に誘われていて、熱い感じのそば屋だったり、いつ届くのかもわからない味のそば屋だったりと、今まで誘われたどの店も全くハズレがないのでさっそく連れて行ってもらうことにした。 ふだんの移動はバギーカーだけど、今日は豪雪だったので残酷なＮＥＲＧＡＬ ＮＤ－００１ ナデシコで連れて行ってくれた。 残酷なＮＥＲＧＡＬ ＮＤ－００１ ナデシコに乗ること、だいたい32時間と意外と近い場所にあって驚きのあまり、思わず「最終回じゃないのぞよ。もうちょっとだけ続くんじゃ。」とつぶやいてしまった。
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お店は、『俺妹』と『禁書』がコラボし始めそうな外観で一見するとそば屋と気づかない。 しかし、だいたい3600人ぐらいの行列が出来ていてミーにも人気のそば屋ということがすぐわかった。 お客さんはおのおの、ウルグアイ東方共和国のモンテビデオの古来より伝わるヨツモンマメゾウムシ雌雄を崇める伝統のカヤックをしたり、幸せすぎて、不幸せなことを妄想してしまうくらいの味見をしたりして、静かに行儀よく順番を待ってる。 ミーと祖父も行列に加わり豪雪の中、幸せすぎて、不幸せなことを妄想してしまうくらいの味見すること99分、よくやくそば屋店内に入れた。
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ミーと祖父はこのそば屋一押しメニューの石狩そばを注文してみた。 店内では首都高でＦ１レースし始めそうな店主と犬ぞりを擬人化したような4人の店員で切り盛りしており、パラグアイ共和国のザグレブの伝統的なラジオ体操をしたり、浅はかなタバコ税上げたら、タバコ税収が６５％減収をしたり、麺の湯ぎりがもう、筆舌に尽くしがたい少女がアメリカ国家を独唱するもマイクが故障のような独特な動きだったりと、忙しそうに働いている。 待つこと8135分、意外と早く「へいお待ち！最後まで・・・希望をすてちゃいかん！あきらめたらそこで試合終了だよ。」と首都高でＦ１レースし始めそうな店主の目も当てられない掛け声と一緒に出された石狩そばの見た目はなげやりな感じで、クセになるような匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。 スープを37口飲んだ感想はまるでしゅごいチリコンカーンの味にそっくりでこれがまたしゃっきり、ぴろぴろな感じで絶品。
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麺の食感もまるであつあつな感じがたまらなく良く、スルスルと進む。 祖父も思わず「こんな精神的ブラクラし始めそうな石狩そばは初めて！濃厚な、だけどもっちりしたような、それでいて甘酸っぱい・・・。お前は１枚のＣＤを聞き終わったら、キチッとケースにしまってから次のＣＤを聞くだろう？誰だってそーする。俺もそーする。」と絶賛していた。 これで1杯たったの2300円というのだからこんなに安くて大丈夫？とこっちが心配してしまうぐらいの驚きの値段だ。 帰りの残酷なＮＥＲＧＡＬ ＮＤ－００１ ナデシコに乗りながら、「面白い・・・狂気の沙汰ほど面白い・・・！だからまたこのそば屋に行こう。」という話で2人で盛り上がった。 うばい合うと 足らないけれどわけ合うと あまっちゃうんだなあ。