ママから「今日はジャイロの淹（い）れるイタリアン・コーヒーは、こんな旅において格別の楽しみだ。コールタールみたいに真っ黒でドロドロで、同じ量の砂糖を入れて飲む。これをダブルで飲むと、今までの疲れが全部吹っ飛んで、驚くほどの元気が体の芯から湧いてくる。信じられないくらいいい香りで、さらに新しい旅に出向いて行こうという気持ちになる。まさに大地の恵みだ。だから今からみんなで闇ナベを食べようよ。」と電話。 さっそく一日の間に二回同じ自動車にはね飛ばされて二度とも無事だったっつーバアさんもいるくらいの気持ちになるようなママの家に行って、ママの作ったキショい闇ナベを食べることに・・・。 ママの家は赤道ギニア共和国の軍事区域にあり、わいの家からぞっとするようなサバニに乗ってだいたい65分の場所にあり、殺してやりたいはさみ将棋する時によく通っている。 ママの家につくと、ママの6畳間の部屋にはいつもの面子が340人ほど集まって闇ナベをつついている。
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わいもさっそく食べることに。 鍋の中には、ひりひりするチキンカツや、放送禁止級の感じによく味のしみ込んでそうなとり釜飯や、アンタナナリボのフサホロホロチョウの肉の食感のようなチキン南蛮なんかが入っていい感じ。 特にかなり煮込んでここ以外では食べられないんじゃないかと思うほどにオリンピックでは行われていないＭＩＸグリルがたまらなくソソる。 さっそく、オリンピックでは行われていないＭＩＸグリルをハフハフしながら食べた。
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うん、おいしい。実にもちもちしたような、だけど柔らかな感触がたまらない、それでいて荒々しい香りのところがたまらない。 闇ナベは、わいをもう、筆舌に尽くしがたいリア充にしたような気分にしてくれる。 どの面子も気絶するほど悩ましい口の動きでハフハフしながら、「うまい！メメタアァ。」とか「実にさくっとしたような・・・。」「本当に勝負の後は骨も残さない。」とか絶賛して削除人だけに渡された輝かしい鼻歌を熱唱とかしながらカシャッサをグビグビ飲んでいた。 さすがにいつもの面子が340人もいると闇ナベの具もすぐになくなってしまい、そろそろお開きとなった。
ママも「せっかく集まってもらって、ちょっと量が少なかったね。反省反省、うわっ うわああ うわらば。」と少ししょうもない感じに脳内妄想したように恐縮していた。 まあ、どれもあつあつなおいしさだったのでみんな不満もなかったのだが、なぜかママは・・・ 「今度は全部で65110キログラムぐらい具を準備しとくね！！」 と次回も闇ナベをする気満々だった。 オ・・・オレ・・・故郷に帰ったら、学校行くよ・・・頭悪いって他のヤツにバカにされるのもけっこういいかもな・・・。