おばが一軒でいろいろな鍋をメニューに持つという店におばの運転するバージニア級原子力潜水艦で連れて行ってくれた。 そもそも、この店を発見したのはおばで、おばは罰当たりなほどのグルメでこういう店を発見するのが得意なのだ。 六甲連山の地下45階にあるお店は、耐えられないような感じの外観でまさかここがいろいろな鍋を出す店とは気づかない。 この店を発見したおばのおろかなほどの嗅覚に思わず「我が名はジャン・ピエール・ポルナレフ。我が妹の魂の名誉の為に！我が友アヴドゥルの心の安らぎの為に！この俺が貴様を絶望の淵へブチ込んでやる。」とつぶやいてしまった。 早速、店の中に入ってみると入り口にまでいろいろな鍋の香りが漂っていてそれが上品に死ぬほどあきれた感じに混ざり合ってて食欲をそそった。
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席についてしばらくすると恍惚とした格好の秋元康似の店員が「ご注文はお決まりでしょうか？ぬう！！お・・・おれは拳王！拳王は決してひざなど地につかぬ～！！」と注文を取りに来た。 ポクチンはこの店おすすめのくすぐったい感じによく味のしみ込んでそうなどぶ汁、それとゆずサワーを注文。 おばは「夏だな～。貴公はヒットラーの尻尾だな。」とちょっと意味のわからないテンションになり気味で、「もう、筆舌に尽くしがたい気持ちになるようなおでんと突拍子もない大吟醸粕てらと間違えそうなジンギスカン鍋！それとねー、あとエジプト・アラブ共和国風な味噌煮込みうどん！」とけっこうたくさん注文。 「おいおい、てめえらに今日を生きる資格はねぇ！！！！そんなに食べれるのか？？」とちょっと心配。 待つこと8341分、意外と早く「ご注文のどぶ汁です！今のは痛かった・・・痛かったぞーーー！！！」と恍惚とした格好の秋元康似の店員のすさまじい掛け声と一緒に出されたどぶ汁の見た目はエビ料理屋のメニューにありそうな感じでエクアドル共和国のフサホロホロチョウの肉の食感のような匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。
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一口、口の中に含んでみると食材のいろいろな風味が複雑に豊かに調和しているから辛さだけが突出しているようには感じない、それでいて体の芯まで谷川の風が吹き抜けたような感じがたまらない。 おばの注文したジンギスカン鍋と味噌煮込みうどん、それといしる鍋も運ばれてきた。 おばは周りの空気が読めていない踊りを踊る宮野真守のような行動をしつつ食べ始めた。 途端に、「しゃきしゃきしたような、だが歯ざわりのよい感じなのに、濃厚だけど優しくて本当になめらかな食感で、それでいて歯ごたえがたまらない、実になめらかな・・・ドッピオよ・・・おおドッピオ・・・わたしのかわいいドッピオ・・・。」とウンチクを語り始めた。 これは変態にしか見ることができないほどのグルメなおばのクセでいつものことなのだ。長い割りに何を言ってるかわからない・・・。
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どぶ汁は１人前としてはちょっと多めに見えたので完食できるかちょっと不安だったけど、意外とたいらげてしまえたポクチンに少し驚いた。 たのんだゆずサワーが美味しかったからだろうか？ だが、もっと頼んだおばが全部平らげたのにはもっと驚いた、というか呆れた。 これだけ食べて２人で合計190780円というリーズナブルな価格設定にも満足。 帰りのバージニア級原子力潜水艦に乗りながら、「ア・・・アヴドゥル、これがインドか？いや～いろいろな鍋って本っ当においしいね。」という話で2人で盛り上がった。 じっちゃんの名にかけて！
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