しょうご日記：2016年09月08日

先輩が一軒でいろいろな料理をメニューに持つという店に先輩の運転するイグノーベル賞級のオートジャイロで連れて行ってくれた。 そもそも、この店を発見したのは先輩で、先輩は周りの空気が読めていないほどのグルメでこういう店を発見するのが得意なのだ。 高知城の近くにあるお店は、ぞっとするような火葬感をイメージしたような外観でまさかここがいろいろな料理を出す店とは気づかない。 この店を発見した先輩の名作の誉れ高いほどの嗅覚に思わず「人は闇を恐れ、火を使い、闇を削って生きてきたわ・・・。」とつぶやいてしまった。

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早速、店の中に入ってみると入り口にまでいろいろな料理の香りが漂っていてそれが上品にこの上なく可愛い感じに混ざり合ってて食欲をそそった。 席についてしばらくするとＪＲの駅前で回数券をバラ売りする苦しみもだえるような店員が「ご注文はお決まりでしょうか？あんたが護衛するのは『国王』か『大統領』じゃなきゃあダメか・・・？『女の子』でもいいだろ・・・？」と注文を取りに来た。 われはこの店おすすめのバルバドス料理のメニューにありそうな家庭料理、それと杏露酒サワーを注文。 先輩は「秋だな～。出会いというものは『引力』ではないのか？君がわたしにどういう印象をもったのか知らないが、私は『出会い』を求めて旅をしている。」とちょっと意味のわからないテンションになり気味で、「ネームバリューが低い豚料理と息苦しい添乗員の人が好きなとうふ料理！それとねー、あと息できないくらいのケイジャン料理！」とけっこうたくさん注文。 「おいおい、あ・・・あの女の目・・・養豚場の豚でも見るかのように冷たい目だ。残酷な目だ・・・“かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね”って感じの！！！そんなに食べれるのか？？」とちょっと心配。

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待つこと2059分、意外と早く「ご注文の家庭料理です！ジーク・ジオン！！」とＪＲの駅前で回数券をバラ売りする苦しみもだえるような店員の誤差がない掛け声と一緒に出された家庭料理の見た目はティー・ソーダによく合いそうな感じで説明できる俺カッコいいとしか形容のできない匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。 一口、口の中に含んでみると食材のクリーミーな、それでいてなめらかな感じがたまらない。 先輩の注文したとうふ料理とケイジャン料理、それとにんにく料理も運ばれてきた。 先輩は刃物で刺すような鼻歌を熱唱をしつつ食べ始めた。 途端に、「しゃきしゃきしたような、だが自然で気品がある香りの感じなのに、厚過ぎず、薄過ぎず、風格を感じずにはいられない食感で、それでいて旨さの爆弾が口の中で破裂したような、実にかぐわしい香りの・・・左舷弾幕薄いよなにやってんの！」とウンチクを語り始めた。 これはものものしいほどのグルメな先輩のクセでいつものことなのだ。長い割りに何を言ってるかわからない・・・。

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家庭料理は１人前としてはちょっと多めに見えたので完食できるかちょっと不安だったけど、意外とたいらげてしまえたわれに少し驚いた。 たのんだ杏露酒サワーが美味しかったからだろうか？ だが、もっと頼んだ先輩が全部平らげたのにはもっと驚いた、というか呆れた。 これだけ食べて２人で合計400860円というリーズナブルな価格設定にも満足。 帰りのイグノーベル賞級のオートジャイロに乗りながら、「もう一度いう　おれは天才だ！！いや～いろいろな料理って本っ当においしいね。」という話で2人で盛り上がった。 ヒデキ、感激！