沖縄水産高校と南部工業高校の統合がほぼ決定という状況ですが、
沖縄県教育委員会が、なぜ統合したいのか
調べてみました。
統合に賛成している方のコメントを待っていたのですが、
なかなかないので自分で調べてみました。
はじめに
南部工業高校は南部農林高校との合併が進んでいました。
両校の強い反対により
南部工業高校と南部農林高校の統合は消えましたが、
その次に浮上したのが
沖縄水産高校との合併です。
では、なぜ南部工業高校を他校と合併させたいのか。
県教育委員会の
県立高等学校編成計画整備に関する
懇話会まとめの中では下記のようになっています。
島尻地区においては、中学校卒業者数がピーク時の平成13年度の3,675人に対し、平成31年度には1000人の減が見込まれている。このような生徒減少に対応しようとこれまでクラス減で凌いできたが、それも限界にきている。
特に南部工業高校は2クラス維持が不透明で、学校運営や諸々の教育活動にも影響を及ぼしている。
そこで、工業と関連がある水産系を合併し、総合実業高校の構想が持ち上がった。
幸い、水産高校の敷地は広大で島尻地区の要所である糸満市にあることから総合実業高校の発展に寄与するものと思われる。
しかし、懸念材料もいくつか検討することを望みたい。
①統合後後期計画で総合選択性を導入する計画になっているが、総合選択性の導入は科目ごとに生徒の移動が大幅となり、生徒の移動が頻繁に行われることから生徒の教室移動による混雑が予想される。校舎の見直し等検討すべきである。
②島尻地区は旧知念村、旧佐敷町、旧玉城村、旧大里村等、糸満市と結ぶバス路線が少ないことから生徒の通学の利便性が見直される必要がある。
③沖縄水産高校には総合学科があり、教育課程の見直しが喫緊の課題となっている。機械系の科目の導入により選択幅の拡大は予想されるが、ガイダンス指導を徹底して、取り組まれる必要がある。総合学科の系列の見直しを含め総合学科の特色が活かせる工夫が求められる。
さあ、皆さんはどう思いますか。
広報 吉田