7月13日土曜日に県高校PTA連合会フォーラムへ行ってきました。
今回は「望ましい部活動の在り方と学力向上」
~部活動と家庭学習、どう両立しますか?~をテーマに
講演が行われました。
プログラムは2部構成になっており
1部は沖縄県総合教育センター所長の城間盛市さんを講師に向かえ
「部活動、授業、家庭学習のバランスの重要性」について
お話してくださいました。
城間先生は首里東高等学校の校長時代に
学校の現状分析に沿った学校経営方針の確率を図り
職員である先生方に、入学してきた生徒達を
しっかり育てよう、生徒の「進路実現・夢実現」が叶えられるよう
教職員は精一杯努力しようと様々な取り組みを行いました。
城間先生の行った数ある取り組みのひとつに
部活動活性化プロジェクト(1年生に5日間の体験入部を必修化)があり、
学力を上げるための取り組みだけでなく、
部活動をすることで文武両道を目指したことが功を奏したのでは
ないかと思いました。
結果的に生徒の勤怠状況が5年間でみるみる改善され
国公立大学(現役)合格者、私大・短大の合格者も増えていきました。
城間先生がおっしゃっていた言葉で
「生徒が学校にいるという存在感があることが大事」
「生徒が自ら考え自ら動くことに成功も失敗もない」と
いう言葉が印象的でした。
第2部ではパネルディスカッションが行われ
アドバイザーとして城間盛市さん、
部活指導者として翁長良成さん(沖縄県体育協会副会長)
生徒代表として富田君(中部商業高等学校生涯スポーツ科)
保護者代表として比嘉さん(那覇西高等学校サッカー部保護者)
コーディネーターに屋良淳先生(南風原高等学校教頭)を迎え
それぞれの立場・経験から部活動と学力向上について話し合われました。
保護者代表で参加した比嘉さんは「やっていることは食事面を気を付けてあげたり、マッサージなどをしてあげることくらい」と話していましたが、
そういうふれあいの中で子どもの生活リズムを支えていることが分かりました。
生徒代表の富田君は進路を明確に定めながら、部活動も頑張っていると話していました。
このお二人が何か特別なことをしているわけではなく、富田君はしっかりした目標を持っている、比嘉さんもまた息子さんが部活と勉強の両立を支えているということだけです。
翁長さんは「部活動をすると学力が落ちるんですか?」と疑問を投げかけましたが、優秀なスポーツ選手ほど勉強も本当に頑張っているんだと話していらっしゃいました。
目標や目的が明確でない子ども達ほど部活の時間、勉強の時間を作ることが下手なのかもしれません。
若しくは限られた時間のやりくりが出来ないのかもしれません。
ありきたりなのかもしれませんが、
「目標」の有無で子どもの高校生活が大きく変わるということを改めて感じました。